退職を伝えた後が気まずい|9ヶ月で辞めた私の有給消化と最終出社日の過ごし方

「退職を伝えた。でも、辞めるまでまだ日がある。」

伝えた瞬間はほっとしたのに、翌朝から会社に行くのが前より重くなった——そんな状態にいませんか。

わたしは新卒で入った会社を9ヶ月で辞めました。適応障害の診断書を人事部に郵送して、上司とは一度も退職の話をしないまま退職しています。

この記事では、退職を伝えた後の気まずさとどう付き合うかを、わたしの体験を交えてまとめます。

この記事でわかること
  • 退職を伝えた後に気まずくなる理由
  • 短い勤続年数で辞める引け目との向き合い方
  • わたしが上司と話さずに退職した方法
  • 有給消化と最終出社日の過ごし方
  • 気まずさで体調を崩しそうなときの相談先

目次

退職を伝えた後が気まずいのは自然な反応です

まず、その感覚は特別なものではありません。なぜ気まずくなるのか、正体から見ていきます。

気まずさの正体は「相手の反応が読めない不安」

退職を伝える前は、悩みの中心が「どう切り出すか」でした。伝えた後、悩みの中身が入れ替わります。

「あの人はどう思っただろう」「引き継ぎで迷惑をかけていないだろうか」。相手の頭の中は覗けません。読めないものを読もうとするから、しんどくなります。

とはいえ、相手の内心を確かめる方法はありません。だとすれば、こちらが変えられるのは「自分の過ごし方」だけです。具体的な過ごし方は、この記事の後半でまとめます。

周囲の態度が変わったように見えるとき

同僚の口数が減った、飲み会に誘われなくなった。そう感じることがあるかもしれません。

ただ、相手も距離感を測りかねている場合があります。辞める人にどう接するのが正解なのか、多くの人は答えを持っていません。気まずさは、たいてい双方向のものです。


半年・1年未満での退職が気まずいと感じるとき

気まずさの中でも重いのが、勤続年数への引け目です。わたしはここで何ヶ月も足を止めました。

「9ヶ月で辞めるなんて」と自分を責めていた

新卒で入った品質管理の職場で、直属の上司から「院卒様」と毎日のように言われていました。半年を過ぎた頃には、出勤前に涙が出るようになっていました。

それでも辞める決心がつかなかった理由は、はっきりしています。「まだ1年も働いていない」という数字が、頭から離れなかったからです。

退職を決めた後、父からは「3年は続けろ」と言われました。あのときは言い返せませんでした。

10年経って言えること

あれから10年、転職先で穏やかに働いています。あの頃のような涙は一粒もこぼしていません。

厚生労働省の調査では、2022年3月に卒業して就職した大卒者のうち、33.8%が3年以内に辞めています。3人に1人です。珍しい選択ではありません。

とはいえ、数字を見たところで引け目がすぐ消えるわけではないですよね。わたしも消えませんでした。消えたのは、次の職場で普通に働けた実感が積み上がってからです。今すぐ納得しようとしなくて大丈夫です。

短期間での退職と転職については、9ヶ月で退職して10年、今言えることに詳しく書いています。


退職の気まずさを避けるために私がとった方法

ここからは実際にわたしがやったことです。先に正直に書いておきます。

わたしは診断書を出してそのまま有給消化に入ったため、伝えた後に職場へ通い続ける期間を経験していません。長い気まずい時間を耐えた人の話ではない、という前提で読んでください。

診断書を人事部に郵送した

直属の上司は、わたしを追い詰めた本人です。その人に「辞めます」と伝えるのは無理でした。

そこで心療内科でもらった診断書と、退職の意向を書いたメモを封筒に入れ、人事部宛に簡易書留で送りました。退職の申し出は人事部に直接しても問題ありません。

手順は心療内科で診断書をもらって退職した話にまとめています。

連絡窓口を人事部ひとつに絞った

郵送の数日後、人事部から電話がありました。それ以降のやり取りは、すべて電話とメールです。

途中、副社長から面談の申し出があり、ファミレスで部署異動を提案されました。断りました。同じ会社にいる限り、あの上司と顔を合わせる可能性が残るからです。

結果として、上司とは退職について一度も直接話していません。有給を約15日消化して、そのまま退職しました。

気まずさを減らすためにやったこと
  • 退職の意思は書面で伝え、口頭のやり取りを減らした
  • 連絡先を人事部だけにして、窓口を一本化した
  • 納得できない提案は、理由を1つだけ添えて断った

退職前の有給消化が気まずいときの考え方

「辞めるのに休むなんて」と感じる方は多いようです。ここは考え方を切り替えたいところ。

有給休暇は交渉ではなく権利

年次有給休暇は労働基準法39条で定められた労働者の権利です。取得に理由の説明は必要ありません。

会社には時季変更権がありますが、退職日が決まっている場合、変更する先の日がありません。つまり退職前の有給消化は、実質的に拒否できないということです。

とはいえ「権利だから」と言い切れる心境ではない日もあります。わたしもそうでした。そんなときは、引き継ぎ資料を1つ丁寧に作ってから休む、と決めておくと気持ちが軽くなります。

有給消化中に連絡が来たときの対応

休みに入った後、質問の電話やメールが来ることがあります。すべてに即答する義務はありません。

返せる範囲で返し、難しければ「体調を整えている期間なので、対応が遅くなります」と一言添える。それで十分です。有給消化中は勤務時間ではありません。


退職の最終出社日までの過ごし方と挨拶

最後に出社する日まで、何をどこまでやるか。線引きを先に決めておくとラクになります。

引き継ぎは「聞かれたことに答える」姿勢で足りる

完璧な引き継ぎ資料を作ろうとすると、終わりが見えなくなります。

手順書を一通り残したら、あとは質問に答える形に切り替える。引き継ぎの完成度に、あなたの誠実さが比例するわけではありません。

挨拶は「短く・全員に同じ内容で」

退職理由を細かく説明する必要はありません。「一身上の都合で」で通ります。

相手によって説明を変えると、話が食い違ったときに気まずさが増えます。全員に同じ一文を返すと決めておくのが一番ラクです。

お菓子を配るかどうかは、職場の慣習次第。迷ったら、同じ時期に辞めた人がどうしていたかを思い出せば十分です。

体調が限界なら、出社にこだわらない

ここは強調しておきたいところです。最終出社日に無理に顔を出す義務はありません。

診断書があれば、そのまま休職や有給消化に切り替えられます。私物の引き取りも制服の返却も、郵送で完結します。

退職後の手続きは退職後にやること・手続きチェックリストにまとめてあります。


退職の気まずさで体調を崩しそうなときの相談先

眠れない、食欲がない、出勤前に体が動かない。そこまで来ているなら、我慢の段階を超えています。

まずは心療内科や精神科の受診を考えてみてください。診断書があれば、残りの期間の過ごし方に選択肢が増えます。限界サイン7つも確認してみてください。

「病院に行くほどではない気がする」という段階なら、オンラインカウンセリングで話を聞いてもらう方法もあります。職場の人にも家族にも言いづらい話を、利害関係のない相手に話せます。

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退職が気まずいときのよくある疑問Q&A

Q1. 気まずくても最終出社日まで出社すべきですか?

体調に問題がなければ、出社して引き継ぎを終える方が後腐れは残りません。ただし体や心に症状が出ている場合は別です。医師に相談し、診断書をもらって休む選択をしてください。無理に出社して悪化させると、回復にかかる時間の方が長くなります。

Q2. 態度があからさまに変わった同僚がいます

関係を修復しようと動く必要はありません。あと数週間で会わなくなる相手です。挨拶と業務連絡だけ普通に続けて、それ以上は踏み込まない。距離を取ることは、失礼ではありません。

Q3. 有給消化中に出社を求められたら断れますか?

断れます。有給休暇中は労働義務がありません。どうしても必要な引き継ぎがある場合は、出社ではなくメールや電話で対応できないか提案してみてください。それでも強く求められるなら、労働基準監督署に相談する方法もあります。

Q4. 退職を伝えた後に撤回したくなりました

退職願であれば、会社が承認するまでは撤回できる可能性があります。退職届は原則として撤回できません。どちらを出したか確認したうえで、早めに人事部へ相談してください。書類の違いは退職届の書き方で解説しています。


まとめ|退職の気まずさは、あなたのせいではありません

この記事のまとめ
  • 気まずさの正体は「相手の反応が読めない不安」。双方向のもの
  • 連絡窓口を一本化すると、顔を合わせる回数を減らせる
  • 有給消化は権利。体調が限界なら最終出社にこだわらなくていい

退職を伝えた後の期間は、終わりが決まっています。今がどれだけ重くても、カレンダーは進みます。

10年前のわたしは、あの数週間が永遠に続くように感じていました。今振り返ると、人生のごく一部です。

気まずさをゼロにする方法はありません。でも、減らす方法ならあります。あなたが少しでも軽い気持ちで最後の日を迎えられますように。

ゆかり

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この記事を書いた人

35歳・会社員。10年前、入社9ヶ月で適応障害になり退職。現在は転職後の職場で10年勤続中。「あの時のわたしが知りたかったことを届けたい」という気持ちで、退職・転職の体験をもとにブログを書いています。

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