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「退職したのに、何もできない」
そんな自分を責めていませんか。
先に結論をお伝えすると、何もできない時期があっても、大丈夫です。
わたしは入社9ヶ月で適応障害と診断され、退職しました。
この記事では、退職後に何もできなかった1ヶ月についてを書きます。
休む日数の目安を示す記事ではありません。
体調の判断は主治医にしかできないので、この記事は体験として読んでください。
【結論】退職後、1ヶ月は何もしなかった

退職後の1ヶ月、わたしは何もしませんでした。
今になって振り返ると、それでよかったと思います。
医師に言われたのは「心穏やかにゆっくり」だけだった
診断を受けたとき、医師から具体的な指示はほとんどありませんでした。
言われたのは、心穏やかにゆっくりという言葉です。
何日休みなさい、いつから働きなさい、という話ではありませんでした。
当時のわたしは、その言葉に少し戸惑いを覚えたと思います。
目標があったほうが安心できるタイプだったからです。
でも今は、日数を区切られなかったことに助けられたと感じています。
期限があると、その日までに治さなければと焦っていたはず。
本を開いても読めず、音楽も頭に入らなかった
時間はいくらでもありました。
けれど、好きなことができませんでした。
本を開いても、文字を目で追うだけで内容が入ってきません。
音楽を流しても、ただ音が流れているだけでした。
「せっかく時間ができたのだから」と思える状態ではありませんでした。
休むというより、動けなかったという表現のほうが近いのかも。
もし今、あなたが同じように何もできないでいるなら、それは怠けているからではありません。
回復のサインは、「ため息が減ったこと」

最初に気づいた変化は「ため息が減った」こと
ある日ふと、ため息をつかなくなっていることに気づきました。
仕事を退職後は、毎日に何度もため息をついていました。
自分でも自覚があるくらい深いため息です。
体の中のモヤモヤを常に吐き出していないと、気持ちが落ち着かないのです。
しかし、仕事を辞めて1ヶ月経った頃、母に「ため息減った?」と言われました。
そう言われてみれば、息がしやすい・・・。
私にとっての回復の兆しは、この「息のしやすさ」でした。
「何かしよう」と思えた
ため息が減ったあとで、少しずつ気持ちが動き出しました。
順番が逆ではなかったのが、自分にとっては大きかったと思います。
先に何かを始めていたら、たぶん続きませんでした。
わたしが回復を感じたポイントは以下の3つ
- 眠りの深さ
- ため息の回数
- 食事がとれているか
ただし、これはわたし個人の感覚です。
回復の判断は主治医にしかできません。
気になる変化があれば、次の診察で伝えてみてください。
正直に言うと、少し焦って動き出しました
わたしは準備が整ったから転職活動を始めたわけではありませんでした。
この章では、正直なところを3つお伝えします。
準備が整ってから始めたわけではない
1ヶ月が過ぎたころ、転職活動を始めました。
自信が戻ったからではありません。
今振り返ると、少し焦っていたと思います。
お金のこと、空白期間が延びること、周りが働いていること。
いろいろなものが気になっていました。
「万全になってから動きましょう」と書ければきれいですが、わたしはそうしませんでした。
それでも、動いているほうが楽だった
意外だったのは、動き始めてからのほうが気持ちが軽かったことです。
止まっている間は、何も起きない代わりに何も変わりません。
求人を見たり、話を聞いたりしているほうが、自分が止まっていないと感じられて楽でした。
ただし、これは順番のおかげだとも思っています。
ため息が減ったあとだったから動けました。
動けば元気になる、という意味ではありません。
動いてつらくなるなら、まだその時期ではないのだと思います。
「次も大丈夫かな」という不安は消えなかった
活動を始めても、不安がなくなったわけではありません。
次の職場でも同じことになったらどうしよう。
またダメだったらどうしよう。
その気持ちはずっとありました。
結果として、そのとき決まった職場で10年働いています。
不安が消えてから動いたのではありません。
不安を抱えたまま動いて、あとから薄れていきました。
当時の詳しい経緯は適応障害から転職して10年の記録に書いています。
休んでいる間も、手続きの時間は進む
心が止まっていても、期限は止まってくれません。
休養とは別に動く必要がありました。
わたしが実際にしたことを3つお伝えします。
健康保険は国民健康保険を選んだ
退職後、健康保険は国民健康保険に入りました。
任意継続と比べてもらったところ、国保のほうが安かったからです。
入社9ヶ月で辞めたので、前年は学生で所得がほとんどなかったという事情がありました。
国保の保険料は前年の所得で決まります。
どちらが安いかは人によって変わります。
比べ方は退職後の健康保険の選び方にまとめました。
年金は自分で振り込んでいた
年金も、自分で納める形になりました。
会社員のときは給与から引かれていたので、自分で振り込むのは初めてでした。
健康保険も年金も、退職後は手続きの期限があります。
休んでいる間も日数は進むので、ここだけは先に済ませておくと安心です。
手続きの全体像は退職後にやること・手続きチェックリストで確認できます。
失業保険は、受け取れませんでした
いちばん悔しかったのが失業保険を受け取れなかったこと。
入社9ヶ月の自己都合退職だったため、対象外だと思っていました。
制度を知らず、教えてもらうこともありませんでした。
あとから調べて、体調不良での退職には「特定理由離職者」という区分があると知りました。
当時のわたしに戻って伝えられるなら、まずハローワークで相談してと言いたいです。
この話は1年未満で退職した場合の失業給付に詳しく書いています。
まとめ:何もできなかった1ヶ月も、ちゃんと意味がある
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 医師に言われたのは「心穏やかにゆっくり」だけだった
- 本も音楽も受け付けない時期が実際にあった
- 回復に最初に気づいたのは「ため息が減った」こと
- 正直、少し焦って動き出した。でも動くほうが楽だった
- 休んでいる間も、保険・年金・失業保険の期限は進んでいた
何もできなかった1ヶ月を、わたしは長いあいだ空白だと思っていました。
でも実際には、ため息が減るという変化がその間に起きていました。
自分では気づかないくらい静かに、体は戻ろうとしていたのだと思います。
今日できることがあるとすれば、ひとつだけです。
- 手続きの期限を確認する
- 次の診察で今の状態を話す
焦らなくて大丈夫です。
わたしも、何もできない日をたくさん過ごしました。
あなたの1ヶ月が、止まった時間ではありませんように。
ゆかり

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